日本酒
日本酒ショップくるみや?
「日本酒ショップくるみやって、どんなお店??」
「日本酒ショップというわりには、
日本酒だけじゃなくて焼酎や梅酒、ワインも売っているようだけど。」
「日本酒ショップって日本酒専門店じゃないの?」
という質問にお答えします。
「日本酒ショップくるみや」は「日本酒を応援するショップ」です。
1、日本酒ファンに、本当においしい日本酒を紹介すること。
2、日本酒を飲まない方に、本当はうまい日本酒があることを伝えること。
3、この2つのために、酒蔵の日本酒をたくさん売ること。
この目的のために「日本酒ショップくるみや」は存在します。
その日本酒の消費量が減り続けています。
酒蔵もどんどん倒産に追い込まれ、こちらも減り続けています。
アルコール全体の中での日本酒のシェア、
たった7%です。
その7%の日本酒の中で、お米だけの日本酒、
純米酒のシェア、10%ほどです。
アルコール全体で純米酒のシェアは0.7%。
単純に考えますと、アルコールを飲む人が100人いたとして、
純米酒を飲む人は1人もいないということになります。
それほど本物の日本酒を飲む人は少ないんです。
その一方、若い蔵元が増え、酒蔵の意識が変わり、
本当においしい日本酒が増えてきたのも事実です。
日本酒の消費量が減少する中、
日本酒の歴史上、一番おいしい日本酒が飲めるのが今なんです。
それなのに、日本酒が飲まれていない。
おいしい日本酒が増えていながら、
相変わらず質の悪い日本酒が日本酒コーナーで幅を利かせています。
酒蔵の日本酒は製造量が少ないため、
チェーン店の酒売場に並ぶことはありません。
おいしい日本酒は近所では買うことができない!、
というのが現実です。
そこで、インターネットで本物の日本酒を広めよう!
そう考えました。
そして、1998年にネットショップを立ち上げました。
そのときから、日本酒の危機、酒蔵の危機を訴えてきました。
日本酒ファンの皆様の支持をいただき、皆様に支えられ、
日本酒ファンの輪を広げてきたつもりです。
しかし、この10年間も日本酒の消費量は下げ止まりません。
とうとう焼酎に消費量で抜かれてしまいました。
くるみやが取引していた酒蔵でさえ廃業しました。
今や本当においしい日本酒を造っている酒蔵でさえ、
いつ倒れてもおかしくないほど、その経営状態は厳しいのです。
本当においしい日本酒を造っている酒蔵、
まじめに日本酒造りに取り組んでいる酒蔵、
小さいながらも必死でがんばっている酒蔵だけは、
なんとか守って行かなければならないと考えています。
日本酒はお米で造るお酒です。
日本酒の成分のほとんどは水です。
日本人が昔から主食としてきた「お米」と、
空気と水はただ、と言われてきた「水」、
この二つで日本酒はできています。
食の安全、食料自給率が問題になりますが、
日本酒は日本人の食の中心であるお米なしではできません。
日本酒の問題は、お米の問題でもあり、
農家、農業の問題でもあります。
日本酒がすべて純米酒になれば、
減反政策は必要なくなるとも言われています。
日本酒の問題は、水の問題でもあり、
自然や環境の問題でもあります。
日本酒を守ることは、
農家を守ることにも繋がり、
自然環境を守ることにも繋がります。
おいしい日本酒を造るためには、
いいお米といい水が必要です。
何も理屈で日本酒を飲んでもらおうというのではありませんが、
酒蔵の日本酒には、
その酒蔵が立地する自然環境、
蔵元の思い、
お米を作る農家の思いや生活、
杜氏や蔵人の熱い思い、そして汗、
いろんなストーリーが詰まっています。
そして、それらを実際に飲んだときに感じられるお酒、
それが、酒蔵の日本酒です。
酒蔵の日本酒は、飲む人の心をゆさぶる何かがあります。
それは、
工場で大量生産される商品にはけっして感じられないものです。
酒蔵の日本酒ならではのものです。
私は日本酒が一番好きです。
もちろん焼酎やワインも飲みます。
もし九州の酒屋だったら、
焼酎ショップになっていたかもしれません。
しかし、焼酎蔵など近くにない北国・青森の酒屋として、
日本酒を愛し、日本酒を応援していきたいと思います。
ですから、
くるみやは「日本酒ショップ」です。
「日本酒のすばらしさをもっともっと多くの方に伝えること。」
日本酒ショップくるみやの使命です。
- 2008.09.19
- 21:04
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